第7章 変わりゆく自分
それからも、俺の生活は変わらなかった。
学校にも半分くらい行き、
行っても早退して、仲間のたむろしているマンションに通って行く日々。
みんなとは約束したけど、
あれ以来小学校の仲間との集まりには行っていない。
何度も誘いのラインが届いていたようだけど、
既読を着けないでいた。
雅紀や潤が家まで誘いに来たけど、
それにも顔も出さず、シカトを続けた。
......これでよかったんだ...
俺なんかとは、関わらない方がいい...
もう、あいつ等とは、住む世界が違うんだから...
そんなある日の日曜日。
俺は松岡くんと、友達のマンションに向かっていた。
いつものようにくだらないことを話しながら、
騒いで歩いていると、少し先に、俺たちの方を向いて立っている人影が...
近付いて行くと、雅紀だった。
「...翔!!」
「......」
俺が目を反らせたから、松岡くんは、
俺と雅紀の間に割って入り、
「なんだ~??てめぇは??」
と凄んだ。それでも、雅紀は怯まない...
「俺は、櫻井くんに用があるんです!
...翔!!俺と行こうよ...ほら...
みんなが、待ってるんから///」
俺は雅紀の手を振り払った。
「...俺は..行かない...」
「なんでだよ?どうしてそんなこと言うの?」
「おめぇよ!櫻井はヤダって言ってんだろぉ~が///
さっさと、帰ってママのおっぱい飲んどけよ...
行くぞ、櫻井!」
「うん...」
「翔!!翔ってば///」
その時、松岡くんの拳が、雅紀の腹に入った。
「うぅぅぅっ//////」
雅紀は身体を折ってその場に倒れ込んだ。