第7章 変わりゆく自分
「翔!次も来てよ...」
カズが俺の手を握った。
「...うん...」
「今日は、ごめんね...」
潤も反省してる感じで言った。
「今度は言い合いなんてしないから...
心配しないで、絶対来て///
いつもはさ、こんなことないのに...」
智に言われ、
「分かったよ...」
俺はそう答えた...この時の俺は、
もうこの集まりには、俺はこない方がいい、
そう思っていた。
「俺、送ってくよ!」
同じ方向の雅紀が、俺と帰ることになり...
「また...」
俺たちは並んで帰り道を歩いた。
何だか今日は、いつもの仲間のところにも行く気にならず、
でも、こんなに早く帰ったら、母さん驚くな...
とか...いろんなことを思いながら、
俺は雅紀と並んで歩いていた。
すると雅紀が、
「翔...もう来ない方がいいなんて、思ってるんじゃないでしょ?」
と言ってきた。あんまりにもそのまま言われ、
俺は答えに詰まってしまった。
「やっぱりだよ...あのね、翔...
もしこのまま翔が来ないなんてことになったら、
みんなが、どんな気持ちになるか...考えて?」
「みんなの気持ち...?」
「そう!翔に久々に会えたことで舞い上がって、
焦って、翔を繋ぎ留めたいって思う一心で、
みんな必死だったんだよ...
結果、ギクシャクしたみたいになったけど...
...いや、実際そうだけど...」
雅紀は、言葉を選んで一生懸命話している。
「でも...俺が来ないときは、
喧嘩しなかったんでしょ?」
「そうじゃない!!」
「...雅紀...」
「喧嘩さえ...できなかったんだよ...」