第7章 変わりゆく自分
「約束とか、そんなんじゃないんだよ...
翔は、俺たちみんなで守ってくって、
そう決めただろ~?」
「ふんっ...いつの話だよ///」
「小学校の時だよ!」
嘘だろ?...そんな話、聞いてないし...
「大体いつも潤くんは、抜け駆けしてたよね!
昔からそうだったよ!
...言わないつもりでいたけど...
俺、翔くんと、キスしてるからね///」
「智!!!」
「...どうゆうことだよ...?」
潤が智の胸倉を掴んだ。
「止めろよ!!...なんでだよ?
折角楽しかったのに...喧嘩すんなよ...」
「「......」」
...潤も..智も...
止めてくれ...俺なんかのために、
喧嘩しないでくれ...もう来ないから///
「俺...帰るわ...」
背中を向けようとした俺の手を、
潤が掴んだ。
...振り返った俺の目に、泣きそうな顔の潤が、
「ごめん...喧嘩するつもりなんかないよ...
キスしたとかって聞いて、頭が真っ白になって...」
「翔...ごめん...俺も...
帰らないでよ...もっと、俺たちと一緒にいてよ」
「......」
「帰らないって、言ってよ...」
智も、眉を下げて困った顔で...
「帰るなら、ここは、通さない...」
潤と智に廊下を塞がれて、俺は渋々、
「...分かったよ...」
と言った。
3人で部屋に戻ると、
雅紀とカズがそろって俺たちを見た。
「......遅かったね..」
ふたりにも、何かあったって、
分かったんだろうな...
それから、ずっと、何となく気まずい空気のまま、
お開きと言うことになったのは、夕方だった。