第7章 変わりゆく自分
「雅紀...」
「大丈夫だよ!ちゃんと予約してあるから♪
みんなきっともう来てるよ~...俺用事で30分遅れちゃったんだよ...よかった~///遅れて(*^^)v」
...いや、そう言うことじゃなくて...
「きっと、3人とも驚くよ~♪
...おっ待ったせぇ~!!」
雅紀は俺の手を引いたまま、No.62の戸を開けた。
......
マイクを握ってた潤くんが、歌をやめて、
口を開けて俺のこと見ている。
カズくんも智くんも、おんなじ顔をしてる...
部屋の中には、歌のないbumpの曲が流れていた。
...ほら...おれ、来ちゃいけなかったんじゃ..
「翔くん!!」
不意に、智くんが、俺に抱きついた。
「あっ~!ずり~ぞ///俺だって...」
カズくんも、その外側から俺の背中に手を回す。
「翔くん!!会いたかったよぉ///」
潤くんも重なってきて、俺たちは団子になった。
「ちょっ...ちょっとぉー!!」
雅紀が、みんなに大声で叫んだので、
俺たちはやっと、離れた。
みんなの視線が雅紀に行く中、
「俺が連れてきたんだからね!俺だってまだ、そんなことしてないのにさ///...ズルいんだよ...」
そう言いながら、雅紀が俺にゆっくりと抱きついてきた。
「翔...ホントに翔なんだね...」
「...雅紀...」
「あのさ、どうでもいいけど、なんで二人、
雅紀♡...翔♡...とかって、呼び捨てしあってる訳~?」
「そうだよ!俺も気になってたんだ!」
智くんが、カズくんに加勢した。
「俺のことも潤、って呼んでよ...」
俺は、雅紀から離れ、潤くんを見た。