• テキストサイズ

Green~君といた季節~【気象系BL】

第7章 変わりゆく自分



松岡くんたちは、授業が終わると、
教室まで俺のことを迎えに来る。

ほら、今日も...

「櫻井~♪帰ろうぜぇ~い///」

「おう...」

俺の回りにいたクラスの奴等が、
一斉に距離をとる。

皆、かかわり合いになりたくない、
でも、気になる、というところだろう。

「おら!!見てんじゃねーぞ!」
迎えに来てくれた長瀬くんが凄むと、

みんなは慌てて顔を伏せた。

「ハハハッ..よせや~..怖いってば...」

松岡くんが楽しそうに言った。




そして俺は、高等部へと進学した。

クラス編成のテストは済んでいたので、
俺は、特Aクラスに在籍した。

このクラスは、ほぼ100%が
国内トップの国立大学に進学する。

そんな中に居て、俺は異質の存在だった。


高等部に進んでも、松岡くんたちグループとは、密接に繋がっていた。


仲間の中に、マンションを宛がわれているお坊っちゃまも居て、そこに入り浸ったりするようにもなった。


そんな毎日を、過ごしているうちに、
それが当たり前になり、
見た目は始め驚くけど、付き合ってみると、
何気に正義感が強かったり、

...まあ、やり過ぎな面も往々にしてあるが、彼等に囲まれているうちに、俺も次第に、染まっていった。見た目も....中身も....

髪にはパーマを掛けて、耳はもちろん、
へそにもピアスを着けた。

学校にも行ったり、
行かなかったり...
朝、家は出るけど、そのマンションに直行することも増え、行けば誰かしらいて...

なんとなく、
そこが...俺の居場所のような気がしていた。



/ 543ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp