第6章 神様なんか、いない
広い公園の中まで追い掛けて行った。
ベンチのところにある灯りが、
僅かに届くところでそいつは止まった。
直ぐに追い付いた俺は、
「返せよ!」
と携帯に手を伸ばした。
その俺の手をそいつが掴み、
俺たちは睨み合った。
でも後ろから来ていたふたりに、
がっつりと両腕を捕まれて、
身動きがとれない。
「離せよ////」
振り払おうとしたら、もっとがっちりと捕まえられてしまい、そいつより身体の小さい俺は身動きが取れななくなった。
ただ睨むだけの俺に、中のひとりが
顔を近付けてきて、
「僕~♪よく見るとすげ~可愛いじゃん...
俺、超タイプなんだけどぉ❤」
そう言って俺の唇をペロリと舐めた。
それを、他の二人が愉快そうに笑っていた。
////ちくしょ─////ふざけやがって!
頭に来た俺は、脚でそいつの腹を蹴りあげた。
不意を食らったそいつは、後ろの仲間に倒れ込んだ。
「てめ─!優しくしてりゃー、いい気になりやがって///」
言いながら、そいつの拳が俺の頬で鈍い音を立てると、口の中で、鉄の味が広がった。
俺はその場に倒され、後ろから羽交い締めにされ、二人がかりで一気にズボンとパンツを下ろされた。
////////マジか!
こいつらの狙いが、
初めて分かったけど...遅かった。
「やめっ//////」
叫ぼうとした口は、タオルで塞がれ、
頭の後ろで縛られた。
「へぇ~..可愛い顔して、いいもんもってんじゃん...」
「俺たちと、楽しもうぜ~」
.....絶望が....
頭の中で黒い渦を広げていく。
何とか、逃げる手段はないかと、
辺りを見回す俺の腕は、
自分のズボンでぐるぐる巻きにされ、
全く身動きが取れなくなった。
ひとりがシャツを捲し上げ、
俺の腹から胸に舌を這わせた。
...背筋を....冷たい悪寒が駆け上がった。