• テキストサイズ

Green~君といた季節~【気象系BL】

第6章 神様なんか、いない



広い公園の中まで追い掛けて行った。

ベンチのところにある灯りが、
僅かに届くところでそいつは止まった。

直ぐに追い付いた俺は、

「返せよ!」
と携帯に手を伸ばした。

その俺の手をそいつが掴み、
俺たちは睨み合った。

でも後ろから来ていたふたりに、
がっつりと両腕を捕まれて、
身動きがとれない。

「離せよ////」

振り払おうとしたら、もっとがっちりと捕まえられてしまい、そいつより身体の小さい俺は身動きが取れななくなった。

ただ睨むだけの俺に、中のひとりが
顔を近付けてきて、

「僕~♪よく見るとすげ~可愛いじゃん...
俺、超タイプなんだけどぉ❤」

そう言って俺の唇をペロリと舐めた。

それを、他の二人が愉快そうに笑っていた。


////ちくしょ─////ふざけやがって!


頭に来た俺は、脚でそいつの腹を蹴りあげた。

不意を食らったそいつは、後ろの仲間に倒れ込んだ。

「てめ─!優しくしてりゃー、いい気になりやがって///」

言いながら、そいつの拳が俺の頬で鈍い音を立てると、口の中で、鉄の味が広がった。


俺はその場に倒され、後ろから羽交い締めにされ、二人がかりで一気にズボンとパンツを下ろされた。


////////マジか!


こいつらの狙いが、
初めて分かったけど...遅かった。

「やめっ//////」

叫ぼうとした口は、タオルで塞がれ、
頭の後ろで縛られた。

「へぇ~..可愛い顔して、いいもんもってんじゃん...」

「俺たちと、楽しもうぜ~」

.....絶望が....
頭の中で黒い渦を広げていく。


何とか、逃げる手段はないかと、
辺りを見回す俺の腕は、
自分のズボンでぐるぐる巻きにされ、
全く身動きが取れなくなった。

ひとりがシャツを捲し上げ、
俺の腹から胸に舌を這わせた。

...背筋を....冷たい悪寒が駆け上がった。



/ 543ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp