第5章 大人になるということ
翌日、学校に行くと、
待ってましたとばかりに、
斗真が、俺に飛び付いてきた。
「翔//待ってたんだぜ~!遅せ~よ//」
「朝から、なんだよ~...」
斗真の変なテンションについていけない俺は、面倒くさそうに言った。
それでも、そんな俺を廊下に連れ出すと、
キョロキョロと回りを確認し、
わざとらしく小声で言った。
「俺さ、真由子さんと、ヤッちゃった♪」
........?キョトンとする俺に、
「だから~...真由子さんと、
セックスしたの!!」
「え─────っ!!!!セック」
「バカッ///」
慌てて俺の口を、ふさいで、
「でかい声出すなよ~」
俺は、なんか余裕の斗真を、
もっと人気のない廊下の隅に連れてって、
「なんで?どうして、そんな、急に...」
もう、俺は、驚きでしどろもどろ。
「土曜日さ、真由子さんと会って、
映画行って、家に来ないかっていうんだ。
んで、そのまま行ったら、誰もいないって、
....そういうからさ...」
「だからって、そういう展開になるか~?」
もう、俺にとっては、未知の世界だよ///
「だって、彼女から、したことあるか?
って...そう聞いてきて..ないっていったら、じゃあ、シテみる?..って...」
「それで、シたの?」
「.....シた..」
「出来たの?..上手く..?」
どうしても、気になる...
だって、俺が斗真だったら、
正直言って、自信ないよ...
もう、それは大人の世界過ぎるっていうか...
....あっ...また出てきた...大人の世界...