第5章 大人になるということ
「お前だから言うけどさ、本とは最初、上手くいかなくて...」
「上手くいかないって??」
「笑うなよ~!俺、入れる前に、出ちゃってさ...」
「マジかよ!」
「なんつーかさ、テンパり過ぎてゃって////でも、
2回目は、上手く出来た...」
「2回目、って...」
「2回目は、ちょっと余裕あったから、ちゃんとゴムも着けて、中でさ...」
....ゴム着けて...中で...
もう、俺の頭の中は、想像できる範囲を大幅にはみ出してて...斗真と、真由子さんが、裸で縺れる姿が....
あ──//////大事なところは、
想像できずに、モザイクかかったままだよ//全く...(-""-;)
何て言っていいか、
驚きのあまり、言葉がでない俺に、
「翔...俺、大人になっちゃった///
やぁ~...ヤバイわぁ、マジで//...」
「...付き合うの?真由子さんと...」
そりゃあ、そうだろうとは思っても、
とりあえず、そんな言葉しかでなくて。
「真由子さんさ、彼氏いるらしくて...」
「えっ??ウソだろ~?
じゃあ、どうすんだよ~///」
「うん...たまに会って、シテくれれば、いいんだって...彼氏、野球部でなかなか会えないんだって...」
........何それ?
所謂ちまたで言う、『セフレ』って、
やつのことかよ////
信じられないけど、
斗真は、一夜にして、
俺の遥か先を行く、大人デビューしてた。
『誰にも言うなよ』という斗真は、
もう俺には、違う世界を生きているとしか、思えないくらいに、『大人』に見えた。
『大人になる』形は人それぞれ...
俺は、どんなふうに大人になるんだろう...