第1章 きらきらひかる
智「翔くん、昨日はありがと」
和也「また行ってもいい?」
潤「今度は、俺んちも来てよ!」
翔「うん!ありがと~...ママが、
また連れておいでって...
雅紀くん...今度は、きっと来てね!」
雅紀「...うん..」
無理して笑った僕に、翔くんは、
キラキラの笑顔で笑いかけた。
...ホントに...
なんで、男の子なのに、
こんなに可愛いんだろう...
僕は、吸い込まれそうな翔くんの大きな目に
ちょっとの間、見とれていた。
翔「僕の顔に、なんか着いてる~?」
雅紀「えっ?..うんん、そんなんじゃないよ..」
翔「ふふっ...変な、ま~くん...」
......今、ま~くんって、
そう言ったよね?
なんで??
どうして、ま~くんって呼び方、
知ってるの??
僕はドキドキして、
ますます翔くんから目が離せなかった。
そこに葵先生が来て、お片付けってみんなに言った。
お遊戯室で体操をしてから、
僕たちはお外で遊んでいいことになって...
僕は、さっき、翔くんが言った
『ま~くん』が気になって、
翔くんの手を引いて、ドングリお山の後ろに行った。
翔「雅紀くん...聞きたいことって、なあに~?」
雅紀「あのさ、さっきさ...僕のこと、
あの...」
僕が、なかなか言い出せないでいると、
翔くんは少し悪戯っぽく笑って、
翔「僕が、ま~くん、って呼んだこと?」
ズバリ、翔くんから言われて、
僕はびっくりして、
翔くんの顔をじっと見た。