第1章 きらきらひかる
雅紀父「まー、ごめんよ~
今度は絶対に作ってやるから」
雅紀母「まーくん、ごめんね。
留守番頼むわね..」
雅紀「...ハイ...」
......楽しみにしてたのに...
僕が、眠れないくらいに
その日を待ってた日曜日は、
こうして、一人で留守番することになり...
...僕は、こっそり部屋で泣いてた。
翔くんを守るために、
強くなる!って、そう決めた日から、
何があっても泣かなかったのに...
誰もいない家の中で、
僕はわんわん、声を出して泣いた...
今頃、潤くんたちが、
翔くんちで、楽しく遊んだりしてるんだって、
そう思ったら、
涙が出て来て、止まらなかった...
何でそんなに悲しくなったのか...
それが分かるのは、まだ少し後のことだ。
翌日...
月曜日、和也くんが僕のことろに来て、
和也「昨日、なんで来なかったんだよ~
すげ~大きな家で、
庭でサッカーしたんだよ!」
雅紀「...そうなんだ...」
智「翔くんのママのケーキ、
すっごい美味しかったよ」
雅紀「......」
潤「家の中に、でっかい犬がいてさ~...
雅紀行ったら、絶対吠えられるぞ~!」
雅紀「...犬...」
変わる変わる、翔くんちでのことを、
俺に話して聞かせる潤くんたち...
その楽しそうな話を聞くだけで、
俺は何だか、また悲しくなった...
すると、そこに、翔くんが登園してきた。