第25章 Happy Honeymoon❤
【 雅紀side 】
「ハハハハッ///そんなことある訳ないじゃ~ん」
「だってさ!」
取りあえず、着替えるためにシャワーをしてすっきりした翔と、向かい合ってグラスを合わせた。
「ドラマの観すぎって訳でもないのに…
翔が心配するほど、俺はモテないから...」
そう笑うと、翔はムキになって、
「そんなことないよ!雅紀はこんなにカッコいいし...おまけに可愛いんだよ~?
周りの男たちがほっとく訳ないじゃん!
雅紀はちっともわかってないよ~///だから心配なん..」
「翔...」
俺が手を握ると、翔は黙って俺を見つめた。
「俺は、大丈夫だよ...だって、俺は翔を守るって、そう決めてるんだから...」
「雅紀、だけど..」
俺は黙って翔の身体を引き寄せた。
「何も言わないで、翔...今日は、心配させちゃってごめんね..」
「うん...」
「これからは、ちゃんと連絡取れるようにするよ...」
「絶対だよ!」
「うん...充電切れたまま放置しません!誓います!」
「...もう~///雅紀..」
笑いながら、翔の手が俺の背中に回った。
......翔...
この愛しい存在を、俺は何があっても守っていく..
この命の限り...
翔を愛し、大切にしていく。
この旅行で、その気持ちをより一層強くした。
翔と生きていく...
俺の人生の全てをかけて。
翔の顎に指をかけて引き上げた。
「雅紀...」
「翔...」
見つめ合ったまま、じっと翔の顔を見ていた。
この目も、この鼻も、この耳も、口も...
翔の全てが欲しい...
何度奪っても、何度でも欲しい...
「...雅紀...抱いて...」
潤んだその目に、欲情の熱い色を映して、
翔が俺に、そう言った...
俺は、そのまま、花のようなその唇に、
そっと自分のを重ねていった。