第25章 Happy Honeymoon❤
【 翔side 】
レセプションパーティーは大勢の人がごった返していて。
これなら、こっそり雅紀を連れてきても分かんなかったな...と思っていた。
今日の学会での発表について。
シカゴの大学の研究グレープが、話しかけてきたので、俺たちのグレープと熱い議論を戦わせていた。
その時、俺の隣にブロンドの医師がいて、ちょっと距離が近いな、と思っていたら、
そっと俺のお尻を撫でてきた。
出た///
俺は、余裕の笑みを見せてその手を掴んで、そっと離した。
すると彼は、俺の耳元で、
「You are extremely charming♪」
と言った。
俺を魅力的だって..?
彼の目を見るとニヤニヤ笑っていた。
...揶揄ってるんだな///
「I'm no match for you?」
とかわした。
これだけ人が集まれば、いろんな輩が居るのは仕方ないけどさ。
そこで俺は、一人で買い物に行っている雅紀を思い出した。
不馴れな外国で、しかも、雅紀、あんなにカッコ良くて可愛い...
危ないことに巻き込まれたりしないかなぁ?
そう思ったら、心配で。
居ても立っても居られなくなった。
俺は、トイレに行くような振りをして会場を抜け出して、雅紀に電話を掛けた。
....えっ?電源が入ってない?
電波が届かない?
雅紀....何かあったんじゃ..?
雅紀と連絡が取れない...
それだけで、俺はもう不安で仕方なくて。
会場に戻っては見たけど、とてもゆっくり飲んでいるなんて気分じゃなくて。
『雅紀...どうしたの?..何で電話出ないの?...』
.....
........
俺は体調がすぐれないことを理由に、
予定よりも早く会場を出た。
雅紀....
ホテルに戻ってて!
お願いだから、無事で...
無事でいてくれよ/////