第25章 Happy Honeymoon❤
【 雅紀side 】
......今何時だろう?
重い瞼を無理やり押し上げると、翔の顔が見えた。
俺を覗き込んでる。
「雅紀...」
「しょお...俺...」
何で寝てたのか分かんなくて...
「ごめんね...ヤリ過ぎちゃって俺...」
申し訳なさそうに眉を下げる翔。
そうか...
俺、翔とソファーで...最後が思い出せないけど。
ベッドに寝てるとこ見ると、翔が後片付けしたり、俺のことも綺麗にしてくれたみたいだな...
バスローブを着て、寝かされてて...
「翔、ごめんね...俺」
「なんで雅紀が謝るんだよ...無茶して雅紀に負担掛けちゃったのは俺だし...
あ、中も綺麗にしてあるから...蒸しタオルで身体も拭いたから、一応は綺麗になってるよ」
...恥ずかしい///
赤くなった俺を、翔はそっと抱き締めてくれた。
「雅紀...すげぇ~可愛かった」
「もう~///言わないでよ...恥ずかしいじゃん」
「なんで?恥ずかしい事なんか、何にもないじゃん...」
「...翔...」
「雅紀...愛してるよ...」
翔は俺のおでこに、優しく唇を押し付けて来た。
その瞬間、鼻の奥がツンとして、何だか泣きそうになった。
......幸せで...
幸せすぎて、怖いくらいだよ...
こんなに素敵な彼氏...
絶対にどこにもいないよ!!
好きな人に、愛される喜び...
翔が教えてくれた。
自分よりも...
自分の命よりも大切だと思える存在に出会えたこと。
「翔...あいしてる...」
「...うん、俺も」
俺達はまた唇を重ねた。
今日何度目かも分からないキスに、
目尻から熱いものが零れ落ちた。