第25章 Happy Honeymoon❤
急ぎ足ので見たい画を見て回り、
俺たちはギャラリーを見渡せるカフェで一休み。
「雅紀、疲れた~?」
翔が優しい笑顔を俺に向けた。
「うん、大丈夫だよ!お腹はすいたかな~」
気がつけばもう午後の三時を回っていた。
画を堪能しながら夢中で歩いたから、その時は感じなかったけど、少し落ち着いちゃうと、一気に空腹なのに気付いた。
「なんか食べに行こうか~?」
「でも、まだ見てないじゃん...」
「どうせ、全部見るなんて無理なんだよ...俺もう、お腹ペコペコなんだよね~...ご飯行こうよ!」
「うん!!」
美術館が退屈だったわけじゃないけど、お腹がすくものは仕方ない。
俺達は、通りを挟んだ反対側にあるフレンチのレストランに入った。
「俺、翔と同じでいいよ~。よく分かんないしさ..」
二人でメニューを見たけど、よく分かんなくって...
英語だって怪しいのに、フランス語って。
「じゃ、適当に頼んじゃうよ~♪」
翔が軽く手を上げて合図すると、直ぐにウエイターが来た。
翔はメニューを見ながら、当たり前の顔して注文をしてしまった。
「翔、フランス語、話せたの~??」
俺はもう驚いてしまって...
すると翔は、
「話せるなんて程でもないよ。結構片言でも通じるんだ。こういう観光地のお店は英語を話す従業員の方が多いはずなんだけど。
彼は話せないっていうからさ...」
....翔...カッコいい!
俺のハートの目に気付いた翔は、照れくさそうに、
「英語とそんなに変わんないからね~?直ぐに簡単な日常会話位なら話せるようになるよ~。
今度雅紀にも教えるよ...」
俺は相変わらず、尊敬と驚きの気持ちで翔を見つめていた。
俺の彼氏...マジで、カッコ良過ぎる!!