第25章 Happy Honeymoon❤
【 雅紀side 】
その夜は、翔も疲れたみたいで、ホテルのレストランでディナーを済ませ戻ってくると、眠そうにあくびをしていた。
「翔...もう寝ようか~?」
そう声を掛けると、
「だって、今日新婚初夜だよ~?寝ないでしょ?普通は!」
フフッ、こういう古い考えを貫こうとしてるところが、翔っぽくて、少し笑える。
「まだしばらくいるんだよ~?今日はゆっくり疲れを取ろうよ~...明日があるんだし...」
「だけど...」
俺は翔に触れるだけのキスをして、
「今日は手を繋いで寝ようよ♪それだけでも十分幸せ感じるよ~?俺は...翔は、エッチしないと、幸せじゃないの~?」
「そ、そんなことないよ!俺は雅紀が隣にいてくれるだけで...それだけで、幸せだよ!」
ムキになって反論するところが可愛いんだよね~(^^;
こんな風にでも言わないと、翔は無理しちゃうでしょ?
学会があるし、俺だって、そんなことばっかりじゃないって...まあ、それも大切だけど...
だから今日は俺から...
「雅紀、何ごちゃごちゃ言ってるの~?俺、学会の資料目を通すから、雅紀、風呂入っちゃえば~?」
結局、話し合いの結果、
↑話し合うことでもないが...
先に風呂に入らせてもらった。
俺が出ると、翔は部屋に居なくて...
見ると、テラスからキラキラ輝く街の夜景を眺めていた。
「...翔..」
「あ、雅紀...こっち来て...」
誘われるままにテラスに出ると、翔の隣に並んだ。
「綺麗だよね~...川が真っ暗だからさ、街の光が一段と輝きを増す気がするよね~」
ホントに...
言葉でなんか言えないくらいに綺麗だ...
翔と見てるから...だよ、きっと。
何だか恥ずかしいから言えないけどさ...
いつも...
翔と居れば...
翔といるから、俺の世界は輝くんだ...