第25章 Happy Honeymoon❤
【 翔side 】
大学病院を退職して、その翌週。
俺はワシントンに向けて出発した。
ワシントンD.Cまでは、成田からの直行便でも12時間半はかかる。
勿論、隣には雅紀。
「翔、俺はエコノミーでよかったのに..」
そう。
座席は少し奮発してビジネスクラスにしたんだ。
ヨーロッパよりは近いとはいえ、半日乗ってるんだもんね。疲れちゃうし...
それに...
「だってこれ、ハネムーンだよ~?少し奮発もいいんじゃない~?」
雅紀の耳元でそう言いながら、そっと彼の右手に俺の左手を重ねると、雅紀はぱっと赤くなった。
ふふふっ、可愛い❤\(^o^)
なんか、ワクワクしてきた(≧▽≦)
でもまあ、それも最初で、日頃の疲れもあるせいか、あっという間にぐっすり寝てしまった俺達。
折角の飛行機もほぼ寝ていた気がする。
夕方ワシントンについてそのままホテルに向かった。
ホテルは、ワシントンD.Cのど真ん中、ポトマック川沿いに建つ大きなホテルで、通された部屋は白とグレーを基調にした、品のある落ち着いた部屋。
大きな窓からは、夕暮れのポトマック川の水面がキラキラ光っていた。
「翔!凄い綺麗だね~、見てみて!!」
テラスに出て雅紀が興奮気味に呼ぶ。
俺は、そっと雅紀の後ろから彼の身体を抱き寄せた。すると雅紀は、ボソッと、
「......翔...連れてきてくれて、ありがと」
と言った。
「うん...俺も、雅紀と一緒に来れて、よかった...」
そんなに長い時間は居られないけど、こっちにいる間は二人でいろんな場所に行って、色んな景色を見たい。
だってさ。
新婚旅行だもん♪これ❤
そりゃあ、思い出に残る旅ししたい...
あ、学会も勿論しっかり勉強させてもらうけどね...
↑そっちは二の次ですか~?(^^;