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Green~君といた季節~【気象系BL】

第25章 Happy Honeymoon❤


【 雅紀side 】

櫻井総合病院で働き始め、最初は緊張の連続だった。

大学病院を退職して、再就職なので、
経験はあってもここでは一番下っ端。

気を引き締めていかないと...

経験者だから直ぐに現場には入ったけど、やっぱり勝手が違うからさ。

物品や薬品の配置確認はもちろん、マスクの在庫、手袋の場所...そんな細かいことまで、覚えることは山ほどあった。

何しろ、病院内にも不慣れだから、病棟から患者さんを診察に連れて行っても、帰り道迷子になりそうになって...

「相葉さん、頑張ってね~」

入院の長いおばあちゃんにも励まされる始末...

あと、何気に一番大切なのが、ドクターたちクセ...これは、現場のナースと仲良くなれば、そんなことまで!?っていうことまで教えてくれる。


いつかは、翔の裏情報も入って来たりしてね...


「雅紀くん、どうだい?慣れたかな~?」

検査室からの帰り、中央廊下で、後ろから声を掛けられて振り向くと、翔のお父さん...院長先生だった。

「あっ、は、はい!!慣れました!あ、まだです..」

「はっはっは...どっちなんだい~?まあ、分かんないことがあったら、どんどん聞いて、早く現場を回せるようになってくれよ~!」

「現場回すなんて...当分無理ですよ~」
「いやいや、かなり優秀だって、向こうのドクターに聞いたよ~?期待してるよ。」


翔の親父さんは、俺の肩をポンポンと叩いて行ってしまった。


ふう~...小さくため息をついた。

何だろ、病院で会うと緊張するよ(≧▽≦)

こんなに大きな病院の院長なのに、週一で診察にも出ていて、バリバリの現役。

やっぱかっこいい...

翔も。
パパも...

俺は、院長先生の背中を見送ってから、現場に戻った。


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