第25章 Happy Honeymoon❤
【 翔side 】
今日の一発目の手術は、正直辛かった。
腰が痛くて重いから、出来ればゆっくりしていたかったし、横になりたかったんだけど...
患者さんには、そんな俺の事情は関係ないし。
幸い、比較的簡単なカテーテルの手術だったので、時間も麻酔を除けば一時間弱。
予定通り、手際よく進められたので、正直ほっとした。
その後は午後一だったから、少し休むことも出来たし。
そして、7時少し前、マンションに帰って来れた。
「おかえり~!!翔」
雅紀が飛びついてきた。
「ただいま...」
「今日...大丈夫だった~?」
心配そうな顔して。
その顔を見ただけで、なんか疲れも忘れるよ...
「腰が痛かった...」
「マッサージします!」
「肩が重かった...」
「温湿布する~?」
「後は~...」
「後は??」
......俺は思わず噴き出した。雅紀があんまり一生懸命で、なんか、可愛くて...
「ふふっ、大丈夫だよ...ありがと」
「いや!!マッサージはさせてもらうよ!せめてもの罪滅ぼしにさ」
罪滅ぼしって...別に罪になるほどのこともないじゃん。
こういうとこが、雅紀のいいとこなんだ。
ホントに...昔っから変わらない...
「取りあえず...お腹空いたかな~?」
「おっけ~い!今日はチーズリゾットにしたんだ♪」
「やった~!!雅紀のリゾット、大好きなんだ❤」
「さ。食べよ食べよ」
俺達は、向かい合って夕飯を食べた。
「あ、うめっ///」
「ほんと~?よかった~」
雅紀の作ってくれたチーズのリゾットは、優しい味で、アツアツで、疲れた胃をほんわか包むようだった。
丁度、雅紀が俺を、いつも優しく包んでくれるように...