第25章 Happy Honeymoon❤
「おっと///危なっ..」
「ありがと!翔...俺が行ってもいいの~?俺、嬉しい!!」
派手に喜ぶ雅紀と、抱きつかれた俺を、
女子大生風の二人が、くすくす笑いながら追い越していった。
...ここじゃ、まずかったか(^^;やっぱ。
「雅紀...こっち行こ❤」
雅紀の手を引いて一本入った通りは、所謂そういうホテルが軒を並べていて。
雅紀の顔を見ると、涙でぐちゃぐちゃで。
このまま電車に乗れないしな!仕方ない。
俺は自分にそう言い訳して、一番近くのホテルの中に滑り込んだ。
雅紀は黙ってついて来る。
えっと...
こういうの慣れてないからな~...
俺は適当に空いてる部屋のボタンを押して鍵を受け取った。
「翔~...明日、手術が...」
「もう!ここまで来て何言ってんの?つーか、俺、微妙に、嫌がる女子連れ込む、親父みたいじゃん!!」
そう口を窄めると、雅紀は声を出して笑った。
入り口でもたもたしてる男同士のカップルって目立つから、俺は急いでエレベーターに乗り込んで部屋に向かった。
「......翔」
「うん....」
適当に選んだその部屋は、ピンクのレースが溢れかえった、とんでもない部屋だった。
「......翔...これ」
「.....うん....」
何か...
もう、この部屋の毒気に充てられてさ...
正直、萎える...(。-`ω-)
「どうする~?」
うん...酔っぱらっていた雅紀も、このピンク色の世界に、すっかり酔いも醒めたみたいだ。
「まあ、折角入ったから、泊まることは泊まろっか!」
「うん...」
俺達は真っ白なお姫さまみたいなタンスから、ピンクと水色のバスローブを出した。
顔を見合わせた、俺と雅紀...