第25章 Happy Honeymoon❤
【 翔side 】
本当は、もっと本決まりになってから、サプライズな感じで言いたかったんだ。
でも、まあ、ここまで来たら仕方ないか...
「俺も~??」
「そっ!」
「なんで?俺は、だって仕事が...」
「もう、そこの休みは取り付けてあるんだ。こういうのが、大学病院にいたんじゃ、融通利かないとこだよね~、そう言う意味では、ホントに...」
「俺、行かないよ」
「えっ??」
雅紀が立ち止まって真顔で俺を見ていた。
「俺は行かないよ。だって、学会なんて俺には関係ないし、移ったばかりの病院で、そんなに長く休んで、迷惑掛けるなんて、出来ないよ...」
「雅紀...」
雅紀らしいよ...
そう言うんじゃないかって思ったからさ。
もっと足場を固めて...
っていうか。
ホントはね。航空券2枚出して、『一緒に行こう』っていうの、あれ、やりたかったんだよね~(^^;
驚いて、彼女泣いちゃう...みたいな♪
↑ドラマの観過ぎかな~?(#^^#)
「雅紀、あのさ...」
「俺、ちゃんと留守番してるから。しっかり仕事して、翔の帰りちゃんと待って..」
「新婚旅行なんだ!」
「...へっ??」
もう///こんな道の真ん中で恥ずかしいけど、言っちゃうよ。
「学会のついでみたいで悪いけど。二人の、その...ハネムーンも兼ねて、行きたかったの。だから...」
なんか、言ってて恥ずかしくって、顔が赤くなるのが分かった。
「......翔...」
「雅紀。休めないっていう雅紀の気持ちも分かるけど、今度だけは、着いて来て欲しいんだ。」
「......」
「あ、勿論親父には話通してある。勤務先の科にも、俺から頼むつもりで..」
「翔///」
......道のど真ん中。
雅紀は俺に飛びついた。