第25章 Happy Honeymoon❤
【雅紀side】
「....ワシン、トン??何それ?」
狼狽える翔に、そんな話、全然聞いてなかったからさ...ついつい責め口調になってしまう。
「あの...今夜話そうって...」
「俺が知らなくて、岡田くんが知ってるんだ...まあ、しょうがないよね...所詮俺なんか、ナースだしさ...」
言いたくないけど、つい言ってしまった。
さっき、俺んとこに来ないで、いつまでも女子に囲まれて鼻の下伸ばしてるのが、まず気に入らなかったからね~。
「雅紀~(^^;そんなこと...」
「別に、俺にはどうせ関係ないことだからね~///」
「雅紀!」
すると、風間がまあまあと割って入ってきた。
あ...ヤバい///つい、俺としたことが...
「櫻井~、大事なことは、ちゃんと大事な人に話しとけよ!」
岡田くんはそう言って笑っていた。
......何だか、バツが悪くて、上目遣いで翔を見ると、彼も、少し困った顔で苦笑いをしていた。
『二次会は、カラオケで~す!!会費は前払いでいただいてますので、みんなで行きますよ~!』
幹事が声を掛けて、みんなが流れていく。
がやがやと集団で流れていく中、俺の手を引いたのは翔だった。
「雅紀...いこ~」
「...うん...」
俺と翔は、みんなから少し離れて、肩を並べて歩き出した。
「さっきは...ごめんね」
ここは素直に謝った。つまんないやきもち妬いちゃったのは俺の方だから...
すると翔は、
「俺こそ、ワシントンのこと、黙っててごめん...」
そう言った。
俺なんか言わなくてもいいとか、後でいいって思ってた訳じゃないことくらい、分かってるよ...
分かってるけどね...(*´з`)