第25章 Happy Honeymoon❤
【翔side】
今日は雅紀の送別会だから、顔を出すようにって、風間から言われてたのに。
患者の急変があって遅くなってしまった。
もう終わっちゃったかもしれないって思ったけど、取りあえずは行ってみようと思って、大急ぎで駆け付けた。
『こっちこっち!』口の動きで、岡田くんがそう言ってるのが分かり、俺はそっちに向かおうとした。
見ると近くに風間も雅紀もいた。
俺は軽く手を上げて、そっちの方に行こうとして、そこにいた看護師の一人に捕まった。
「翔センセ、こっちで一緒に飲みましょうよ~!
みんな、翔先生が来るって聞いて、待ってたんですぅ~🎵」
「あ、うん...でも俺、雅紀に...」
俺は、さっさとそこをスルーしようと思ったのに、腕を引かれてよろけて、その場に座り込んだ。
あっという間にナースの集団に囲まれてしまい、困って、ちっらと雅紀の方を見ると、3人がじとーっとした目で、俺を見てた。
ちっ、違うってば///
俺は、暫くそこで話をしながら飲んで、やっとの思いで、酔ったナース集団を強引に振り切って立ち上がった。
「...じゃ、また後でね...!」
そうこうして、やっと雅紀たちがいることろにたどり着いた俺は、
「遅くなってごめん///」
と雅紀に言った。
「急変??」
流石雅紀!よく分かってるよ~ヾ(≧▽≦)ノ
やっと、愛しい人の隣に腰を下ろして、俺は雅紀が渡してくれた、芋焼酎を一気に煽った。
「ふ~っ///旨っ」
「櫻井、いよいよ行くんだな~?」
岡田くんにそう言われた。
「あ、まあ、俺はまだ少し先だけどな~」
「お前が抜けるのは痛いって、教授が嘆いてたよ🎵」
岡田くんがしみじみと言った。
...そんなこともないと思うけど。
冗談でも、そう言ってもらうのは嬉しかった。
「で?いつワシントンに発つんだよ?」
あっ!!それまだ、雅紀に...///