第25章 Happy Honeymoon❤
翔も勿論、慰めてくれるし、励ましてもくれる。
でも。
やっぱり、医師と看護師は立場が違うから、微妙に翔には分からないところもある、っていうか。
『そんなこと大したことじゃないよ!』
翔は、俺を認め、力づけてるつもりでも、内心、
『そうじゃないんだよな...』
って思う時もある訳で...
そんな微妙なことも分かりあえる...
俺と風間は、まさに『同志』だったんだ。
「...雅紀...お前ならきっと大丈夫だよ!」
不意に風間が、そんなことを言うから、
なんだか泣きそうになる...
「そんな顔すんなよ...いつでも会いに行くし!話し聞くからさ~」
「風間ぁ~ヾ(≧▽≦)ノ」
俺が風間に抱き付いていると、
「あれ~??櫻井に言っちゃうよ~♪」
と、後ろから声を掛けてくる人が...
「岡田くん!!」
「ふふふっ、櫻井来てないんだね~?なら、言いつけよっかな~?」
翔とクラスメイトだった岡田くんとも、その後すっかり仲良くなっていた。
俺と翔のことも分かってくれて、応援してくれてた。
今は、同じ大学病院の病理に居るんだ。
「岡田くん、いろいろお世話なりました!!」
岡田くんは、爽やかな笑顔で肩を組んできた。
「もしさ、櫻井のこと泣かしたら、俺がさらいに行くからな~♪」
そう言った。
半分冗談、半分本気...なのかもしれない。
「それなら、絶対に大丈夫です!!」
きっぱりと言いきると、
「それなら、出る幕ないかな~...頑張れよ!」
岡田くんに背中をバシンと叩かれた。
ジンジンするその痛みが、何だか嬉しかった。
俺の送別会という名の宴会も、そろそろお開きで、二次会に行く人を募ったりし始めた頃。
翔が来た。