• テキストサイズ

Green~君といた季節~【気象系BL】

第24章 一緒に生きるということ


【 翔side 】


実は俺、この日のために指輪を用意していた。

エンゲージリングとか、結婚指輪とか、そう言うのじゃないけど...

ペアリング...お揃いで、イニシャルも入れてもらった。


もし...
親父たちが俺達の関係を認めてくれたら、

船の上で。
夜景を見ながら渡そうって思っていた。


「翔...これって...!?」
予想通り、雅紀が驚いてリングを見ている。

「ペアリングだよ、仕事柄、指に着けるのが難しいときは、ネックレスに通して...
お互いに、いつも身に付けていたいんだ...」

「翔...俺...」

「束縛するつもりもないけど...俺はもう、雅紀とずっといるって、そう決めているから...
だから...」

「翔...」

雅紀の目から、また大粒の涙が零れ落ちた。

「雅紀...愛してるよ..
ずっと、一緒に生きて行こう!」

「...翔...」


「ふふふっ、さっきから何度俺の名前呼ぶんだよ~?」
「だって、俺さ...」

雅紀が手の甲で涙を拭うけど、また直ぐにキラキラと綺麗な雫が頬を伝わった。

「...いい、よね?」
返事、聞いてないし...ダメとか言われたら驚くけどさ。


「翔...あ、違う...じゃなくて///
もう、俺、頭ん中、パニックで...
えっと...翔...やばっ///また、呼んじゃった!!」

しどろもどろの雅紀に、俺はついに大爆笑した。

すると彼は困ったように頭を掻いていたけど。


気を取り直すつもりなのか、パンパンと自分で頬を二回叩き、
↑お相撲さんじゃ、ないよね?

「ありがとう。俺も、翔とずっと生きていたい!!...です!よろしくお願いします!」

雅紀はそう言いきって、俺に向かって90度に腰を折ってお辞儀した。

...もう、折角のムードが...(^^;

/ 543ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp