第24章 一緒に生きるということ
そこに、丁度病院かららしい電話が来て、親父は席を外した。
親父があんまりあっさりと認めてくれたことで、何だか朝からの緊張が急に解れちゃって...
怒鳴られたらこう言おう、とか、冷静に何度でも話そう...とか、いろいろ策を練っていたのに。
まあ、良かったんだけどさ...
「はあぁ~...」
俺は大きなため息をついて、ソファーに深く沈んだ。
すると、隣の雅紀も小さくため息をついている。
俺と同じで...いや、きっとそれ以上に緊張してたんだろうな~...
俺はそっと雅紀の手を握った。
「翔...」
「雅紀...」
見つめ合う俺たち...すると、
「う、ううんっ///」
咳払いが聞こえて、俺たちは慌てて手を離した。
そぐ後ろに、離れて俺たちの話を聞いていた修が来ていた。
「あ、ごめん...修、こっち来いよ」
俺の言葉で修もソファーに座った。
「...まあ、あれだ。そういう事だから...」
上手い言葉が見つからないくて、頭を掻きながらぼそぼそ言うしかない俺。
すると、修が吹き出して大笑いした。
「何だよ、それ...照れてるつもり~?
言っとくけどさ、俺、まあ、母さんもだろうけど、ずっと前から、二人はそうなんだって、知ってたから...」
「えっ??そうなの?」
雅紀も驚いたみたいで、乗り出した。
「分かるに決まってるよ...多分さ、話したことないけど、親父だって分かってたと思うよ~?」
「何で?そんなこと...」
狼狽える俺に、顔をグッと近づけて、修が言った。
年の離れた弟に、何で俺、押されっぱなしなんだよ...