• テキストサイズ

Green~君といた季節~【気象系BL】

第24章 一緒に生きるということ



......何だか、ドキドキする...

翔が俺の手を握り、俺たちは見つめ合った。
翔の大きな目が、キラキラしている。

「雅紀。俺、これからも頑張っていい医者になるから。頼れる男になるから。だから...

俺と一緒に、人生歩いて欲しい...」

「翔...」

「雅紀、愛してる。俺の生涯をかけて愛するのは、雅紀、お前だけだ...」

涙が...浮かんできた...
イケメンの翔の顔がぼやける...

「...俺...」

「雅紀は?俺じゃ、ダメ?」

...ダメなはずない。
翔の隣で、すっと生きていきたい...

人生を歩いていく相手は、翔しかいない。
ずっと前から、俺は決めていた。

離れるなんてないって...


「雅紀...」

「翔。お願いします...俺と一緒に生きてください。」

そう言ったら、涙が頬を伝わった。


「ありがとう!雅紀...そうだって思ってたけど、何かはっきり伝えてから親に会って欲しくて...

書類上は無理でも、人生のパートナーとして、雅紀を紹介したい。
その上で、病院を移りたい...

もし、俺たちのこと、ダメだというなら、俺は親父の後を継がない、そう言うつもりなんだ。」


そんな...そんなことって...


さっきのプロポーズ紛いの告白から、
俺の心の中に、一気に戸惑いが広がった...

ダメって言われる?
後を継がない?


そんな...
俺、どうしたらいいんだよ...

「...翔...それはダメだよ...
後を継がないなんてそんなこと...」

すると翔は、にっこり笑って、

「それは、まあ、言葉の綾...ていうか、例えだよ。
認めてくれるまで移らないっていうのはほんとだけど、それまで何回だって話に行くよ?

解ってもらうまで、何度だって...」

「...翔」


/ 543ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp