第4章 もがき苦しむ中で
健「そうだよね~ケーキの1個や2個、
どうってことないよね~...」
俺が無視して行こうとすると、
剛「俺たち、客なんだけど...
席に案内してよ!!」
森田先輩はそう言って、
俺の腕を掴んだ。
俺は仕方なく、窓際の席に二人を案内した。
翔「...ご注文は?」
健「え~と...妹、1人ください...」
三宅先輩がニヤニヤしながら言った。
翔「えっ?...」
健「だからぁ~...可愛い妹、ください!
って言ってんだよ...」
剛「ど~ゆ~こと?」
食いつく森田先輩に、
健「こいつさ、もう直ぐお兄様になるらしいよ~
待望のご兄弟が、生まれるんっだって~」
剛「うっそ!...今~?」
健「そう...こいつが必死にお勉強してる横で、
パパとママは、子ども作ってた!!ってな///」
剛「マジかよ~...翔くんの邪魔しちゃいけないから、
声出さないように、頑張ってたりしてね~」
健「やだぁ~剛くんのスケベェ~...ハハハッ」
翔「ふざけんなよ//////」
我慢できなくて、俺は三宅先輩に殴り掛かった。
先輩はその場に椅子ごと倒れ、
辺りは騒然となった。
先生「止めろ!!何やってるんだ///」
......その後のことは、よく覚えてない。
生徒指導室で、先生に喧嘩の原因を聞かれてけど、
俺は答えなかった。
先輩たちも、何も言わず、
勝手に俺がとびかかっていったことになった。
三宅先輩は目の上を切り、2針縫った。
親が学校に呼ばれて、
先生から注意をされ、母親はしきりに謝っていた。
でも、普段の俺の成績がものを言って、
特に何か処罰があることもなく、
俺は家に帰された。