第22章 命の重さ
...雅紀の中、綺麗にしてやらなきゃ...
そう思いながら、俺は背中に回された彼の手に、幸せな熱を感じて、そのまま動き出せなかった。
恐らく。
隣の二人も、同じなんだろう...
電気も消さずに始まった俺たちの営みは、
こうして終わりを迎えた。
友人のセックスを見る機会に恵まれる人って、
世の中にそうはいない...と思う。
実際それって、普通のことじゃない...
異常なシチュエーションであることは間違いない。
...しかもだ。
俺たちは...世間的にも、『普通』じゃないし。
いろいろなことが普通じゃない。
分かってるさ、そんなことは。
『百も承知』
だけどね。
世間的に何て、どうでもいいんだよ...
愛してしまった人が、たまたま同性だった。
友人も偶然にも同じだった。
ただそれだけのこと...
「翔...ちょっとシャワー借りてもいいかな~?」
事が終わって、照れくさいのか、かずがそっと俺に聞いてきた。
そんな照れる姿も、俺が今まで見て来たかずとは違って、新鮮で...何だか可愛い(^^;
「もちろん!何なら智と一緒に入ってきたらいいよ」
俺の言葉に、赤くなったかずは、
「じゃ、そうする...」
そう言って、半分寝始めていた智の手を引いて、風呂場に逃げ込んだ。
俺は、こちらも疲れ切ったのか、目を閉じて余韻に浸る雅紀を見た。
綺麗な裸を惜しげもなく晒して...
その脚の付け根から、白い、俺の...(≧▽≦)
やっ、ヤラシイ...
写メ撮っておきたい衝動にかられた。
↑それ絶対ダメなやつです!!