第22章 命の重さ
【 翔side 】
隣で、ヤル...そのWordに、俺の探求心が、ムクムクと沸き上がってくる。
ダメだ!それは人として可笑しいだろう?
という社会的な俺と、
人のセックス見る機会なんかそうそうないだろう?なら、折角のこのチャンス、無駄にしていいのか?
....これは、欲望に素直な俺の心の声。
さ〜てと。
ちょっとあっちの出方を見るかな〜?
「雅紀〜、ビーフシチューおかわりしちゃおっかなぁ♪」
「えー?いいけど。太るよ〜?」
「そっかぁ...ナースにモテなくなっちゃうか...」
あからさまにがっかりしてみせると、
雅紀は無言で立ち上がり、俺の皿に、大盛りのビーフカレーを盛ってきた。
「ちょっと、多い...かなぁ?」
「ほら。食べるって言ったんだから、残さないでよ!」
モテなくなる発言が、雅紀のこと膨れさせたみたいだ(^^;
そうこうしていると、前のふたりが...
「ちょっとぉ...さと..んんっ」
かずの両手を押さえて、智がいった♪♪
押し退けようとするけど、自由がきかず、
結果、智の唇を受け入れるしかないかず。
....俺も雅紀も、もう目が離せない。
「..あ..ダメ..んふっ..」
あ、舌突っ込んだ///
ゴクリッ...隣の雅紀の喉がなった。
何だかんださ、かずも舌を絡ませて受け入れ始めちゃって...
....目の前で見る、幼馴染の所謂、『そういうシーン』は、かなり衝撃的で、そして....
なぜか、ダイレクトにソコに響く。
濃厚過ぎるキスは続き、
智が手を離しても、かずはもう抵抗しない。
それどころか、
自分から彼の首に手を回して、引き寄せた。
.....どーしよ、俺...
その時。
胡座の上に置かれた俺の手を、雅紀が握ってきた。