第22章 命の重さ
『かんぱぁ~い!!』
4人でビールで乾杯し、智特製のハンバーグを食べた。
「うんめっ///」
「でしょ~?中にチーズと大葉が入ってるんだ!」
へえ~...凄いな...素直に感心する。
「じゃがいもとベーコンのスープは俺が作ったんだ!」
えっ??かずも~??
「この家にあったもの使っちゃたけどね♪」
マジで??あるもので作るって、俺の目標だよ!
「ビーフシチューとカルパッチョは俺ね~」
「ホタテだ!やった♪みんなありがとね~」
...ホントに。
どれも旨くて、幸せな気持ちになった。
持つべきは料理のできる友人と恋人だな♪
それから俺たちは、食べたり飲んだりしながら、お互いの近況について話した。
かずは調理師の免許を取って、ホテルのレストランで修行中。いずれは自分の店を持ちたいんだって。
智は、デザインの企画会社に勤めてて。
街で見かける看板何かを作ってるみたい。最近やっと、自分で仕事を任されたりしてるみたい。
みんな、ちゃんとしっかり、自分の道で頑張っていたんだな~...当たり前なのかもしれないけど...
やっぱ凄いよ...
「俺も、負けてられないよね~...頑張んなきゃ!」
改めて決意した俺に、雅紀が、
「翔は頑張ってるよ...夜も毎日調べものしたりさ...ほんとに、ドクターって大変なんだな...って、改めて思った。」
「そうだよ~!翔は俺たちの希望の星だから!」
かずに希望とか言われて、答えに困る。
「俺が具合悪くなったら、サービスしてね♪」
そう言う智に、
「病院でサービスとか、そう言うのないから!」
とかずがツッコんだ。
.....何だか幸せで...不覚にも鼻の奥がツーンとしたから、誤魔化すために、ハンバーグを大口で頬張った。