第22章 命の重さ
【 雅紀side 】
そして結局、俺んちのマンションのキッチン。
智と並んで、夕飯の用意をしている。
メニューは、ビーフカレーとハンバーグとカルパッチョ...
「かずは8時位になるって!」
「そう。翔はまだ既読にならないけど。なんなら、先に食べてようよ。分からないからさ。」
俺が遠慮して言うと。智は、
「雅紀はいつも待ってるんでしょ?だったら俺らも待ってるよ...だって今日は、翔ちゃんの就職祝いだもん...」
「そっか、そうだね~...ありがと。
あ...でも、就職祝いっぽいメニューじゃないか~?」
「あ...ほんとだ~..ま、いっか(^^)/」
ふたりで手分けして夕ご飯の準備をし、
丁度出来上がるころに、かずがやってきた。
「おじゃましま~す♪」
「いらっしゃい、かず。久しぶりだよね!」
「うん...ハイこれ、お土産...」
かずはビールを差し入れてくれた。
「かず..お疲れさま...」
「お、おう...」
...何だか、二人を纏う空気が、甘いって感じるのは、俺の錯覚じゃないよね~?
「あ、あのさ...ふたりってさ..」
「智~、今日は何~?」
「ハンバーグだよ...後は雅紀のビーフシチュー♪」
「わあ~、マジいい匂い!旨そう♪」
...勇気を持って切り出したのに、故意かたまたまなのか、スルーされてしまった。
ふたりの馴れ初めとか、聞こうと思ったのに...
でも、まあいっか~///
夜は長いんだし...お酒でも飲んで、ゆっくり語り合っちゃお~っと♪
食卓には、我ながら綺麗に盛り付けられた料理が並んで、お腹もいい具合に減って来た。
...翔、早く帰ってこい❤