第21章 旅立ち 〜departure〜
海の幸をふんだんに使ったバイキングが、
このホテルの二つ目の売りだ。
....一つ目はさっきの黄金風呂だ!
「あ、これうんめっ!!」
「翔ってホントに美味しそうに食べるよね〜♪」
「だってさ。ホントに旨いんだもん!
ほら、雅紀も食べてみろよ〜♪♪」
翔オススメの魚介の刺身や、
せいろ蒸し、アサリご飯に、ステーキ、
カニや飲茶に至るまで。
いろんな人たちが満足できるために、と工夫された数々の料理で、俺たちはあっという間に、満腹になった。
「ヤバい...もうお腹痛い...」
「翔〜食べ過ぎだよ〜...」
そう笑うと、
「海岸でも走ってくるか〜?」
と答えた。
「部屋でも運動できるよ❤」
俺の耳打ちに、翔は赤くなった。
....(〃ω〃)何だよ~///
それ...お誘いですよね??
軽くビールを飲んで、海の幸のバイキングを堪能した俺たちは、部屋に戻ってきた。
「あ~!腹いっぱい!」
大袈裟に部屋の真ん中に大の字に倒れた俺を、
翔がクスクス笑ってて。
「何だよ~翔...」
わざとちょっと絡んでみる。
そんなに酔ってもいないけど...酔ったふりして。
すると翔が、俺の足元に座って、
「足、マッサージしてやるよ」
と言いながら、俺の脚を膝に乗せ徐に揉みだした。
「ちょっ///あぁ///」
「ふふっ、雅紀、その声~...」
思わず悶えちゃったよ///
痛キモなんだもん!
「いいってば~...」
「いいよ。何気に俺、上手いでしょ?
整形外科のドクターに教わったんだ~」
痛いのと、気持ちいいのと、くすぐったいのと...何とも言えないその刺激のせいでさ...
......勃っちゃった///(-ω-)/