第21章 旅立ち 〜departure〜
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彼のことを見もしないで、カツカレーのカツを頬張る俺。
「雅紀も食べようよ」
そう言いながらリボンを解く翔に、
「いいよ、翔に食べて欲しんだろ~?
俺が食べるわけにいかないよ...」
「別にいいじゃん。俺がもらったの、どうしようが...はい、どうぞ」
「いいってば!それに俺、クッキー好きじゃないし...」
「嘘ばっか...ほらっ」
翔は強引に俺の口に突っ込んだ。
......ちくしょ~///旨いぜ(-ω-)
そんな俺を見て、クスクス笑う、目の前のイケメン医師。
「な、なんだよ...」
「雅紀...やきもち...♪」
「なっ///そんなこと...」
.....ドングリみたいな目で俺のこと上目遣いに見る翔に、言葉を繋げられない...
...そうだよ///その通りだよ...
やきもち妬いちゃあ悪いかよ??
口を尖らせ、思いっきり認めてしまってる自分が、もう情けない...でも...
分かってるけど。
心配しなくても大丈夫だって。
そんなの分かってるけど...
頭で分かっていても...ってやつなんだもん///
仕方ないじゃんかっ..."(-""-)"
「行こっか?」
トレイを持って立ち上がる翔に俺も従った。
すると耳元で、
「可愛い雅紀に、発情しちゃった❤」
って、囁いた。
「なっ///な、何言って...」
焦って赤くなる俺をしり目に、翔はまたくすくす笑ってる。
......揶揄われた///(:_;)
もういつもこうやって、振り回されるのは俺で。
悔しいって思うけど、どうこう出来なくて...
別れ際、翔はそっと耳打ちしてきた。
「今夜は早く帰るから、いっぱいヤラシイこと、しよっか❤」
......みなさ~ん!!
この人、エロエロ医師ですよ~...( ̄▽ ̄)