第20章 卒業~Graduation~
「あった!これだ、これ..」
俺はお目当てのDVDを発見して、デッキに入れた。
玄関は鍵かけたし。
今日は講義も午後からだし。
あとは~...ティッシュを用意して...と。
さて。
......なんかこう、改まって今からやりますっていうのも、テレる...
前は普通にヤッてたのに...
こんなに真昼間っていうのもいけないのかな~?
......それでも。
お姉さんの声が大きくなってくると、それに比例して俺のもムクムクと大きくなってくるわけで。
俺は、握っていた右手の速度を上げていく。
「..ん..んぁ..はぁっ...」←ノッテきた。
「..はっ..あっ..んあっ..」←さらにノッテきた。
「..ん..ん..んん..あっ///」←...イッた、らしい。
テレビの画面では、お姉さんが後ろから突かれて、ヒーヒー言ってるその白い背中に、マッチョが吐き出したところだった...
...この二人と一緒にフィニッシュって...さ...
なんだか妙に虚しくなって、ティッシュで手を拭き取った俺は、ソファーに寝ころんだ。
「あ~あ、雅紀早く帰ってこないかな~...」
いつも一人でいても、全然平気で、
勉強してれば時間が経つのもあっという間なのに。
今日は何だか、人肌恋しい...
っていうか。
雅紀が恋しい。
雅紀のプライベートは気になんないはずの俺も、夜まで雅紀が仲間と楽しく飲んで、
『記念に写真撮ろうよ~』なんて言う女の子の肩とか抱き寄せちゃってるんじゃないかって...
そう思っただけで。
何だか悶々としてきて。
イライラして...
.........
さて!学校行こ///
俺は、午後の講義に出かけることにした。