第20章 卒業~Graduation~
【 翔side 】
雅紀の卒業式。
こっそりと見に行きたい気持ちもあるけど。大勢で分かんないかもしれないし。雅紀の親も来るっていうから、今日は遠慮した。
卒業式の後、午後から謝恩会があるって言ってたし、帰りは遅いのかな~?
...朝さ。雅紀が中途半端なキスしてくから...
なんか、身体が熱くなってしまって。
俺は冷蔵庫から水を出して飲んだ...
でもやっぱり火照った感じが消えなくて。
俺はそっと、ズボンの上からソコに触った。
ズボンの上からでも、その変化は明らかで。
......久々に、ひとりでシテみよっかな~...
イケナイ感情が沸き上がると、もうどうしても我慢できなくなって。
雅紀と暮らすようになって、そう言えば、シタことなかったかも...
雅紀と愛し合うのとは、また違った興奮が味わえる、所謂『ひとりエッチ』に、俺はすっかり突入モード。
...えっと~...DVDって、どこかにあったよな~...
俺はおかずになりそうなDVDを物色した。
始めのころ、雅紀と一緒に観て、そのままエッチに突入したこともあったっけ。
内容??
それはいたってノーマルな、色白のお姉さんがマッチョな男性にヒーヒー言わされるヤツ...
俺がお勧めなので、雅紀は巨乳物が好み。
「ほんとは、俺なんかより、こういうおっきいおっぱいが好きなんでしょ!?」
な~んて。
喧嘩したこともあったけど。まあ、それも昔の話だ。
俺も雅紀も、根っからの『そっち系』って訳じゃない。
観るならお姉さんがいいし、もちろんお姉さんのを観ても、ちゃんと反応する。
......要するに。
雅紀がいいんだ...他の男にそういう感情を持ったことは一度もない。