第19章 君を守るために
翔が髪を乾かして出てくる頃には、
雅紀特製豚カツもいい感じに揚がり、夕飯の用意も出来た。
「わ~、すげっ!!美味そう🎵ありがと、雅紀」
そう言って翔は俺のほっぺで、チュッと軽い音を立てた。赤くなる俺を笑いながら、
「ビール飲もうよ」と冷蔵庫から一番搾りを2缶出して来てダイニングに座った。
俺も向かい合って座ると、翔が笑顔で、俺を見つめた。
...何その可愛さ///反則だからな(-.-)
「「はい、お疲れぇ~!!」」
俺たちは軽く缶を合わせて、飲み始めた。
「あっ、うまっ///」
豚カツを頬張りながら、翔がそう言った。
「ほんと?良かった~(^^♪ちょっと高い肉、奮発しちゃったんだ...」
「いや、肉のせいだけじゃないでしょ?雅紀がたっぷり愛情入れてくれたから..でしょ?」
(-ω-)/でしょ?って...
なんかさ、今日、わざと俺に『可愛さ』振りまいて、何かしようとしてるでしょ??
その手には、乗らないから..
「雅紀、あ~ん❤」
「えっ?あっ..あ...あ~ん...」
↑すっかりその手に乗ってますけど///
「今日の実習、どうだった??」
...いきなりその話題きた///(-"-)
「さっ、櫻井先生、落ち着いてたよね~?...手際も良かったしね~...あっ、そうそう...今度、風間が一緒に飲み会しましょうって、言ってたよ...」
「....ふぅ~ん.....」
テーブルに肘をついて真ん中で手を組み、その上に顎を乗せ、翔が俺のことじーっと見てる。
「なっ..何だよ?」
「雅紀...今日変だった...よね?」
ヤバい!!そりゃあ、分かってるよね...
でも、
その訳は知られたくない...
だって、ダサすぎるし///(-_-;)
「夜、ゆっくり聞かせてもらうよ?理由...🎵」
......(一一")
怖い!!どうしよう///