• テキストサイズ

Green~君といた季節~【気象系BL】

第18章 君がいるから


【 雅紀side 】

学校の勉強に、サークル活動、
実習も長期ではないにしても、ちょこちょこ入っているから、なんだかんだと忙しい。

翔はもちろん、勉強が大変らしく、
夕飯が終わってからも、よく自室で遅くまで勉強していることがあった。

「翔...コーヒー入れたよ~」

ノックして部屋に入ると、机の上は教科書や参考書で溢れかえっていて、その上に無造作に置かれたパソコンのキーを叩いていた。


「おう、ありがと、雅紀...そこ置いといて」

「...うん...」


そっと部屋を出ようとしたけど、
机の上から落下してそのままになった本が目に留まり、そのままだと、ページが折れちゃうな...と思って手を伸ばした。


俺が直ぐ帰ると思っていた翔は、急に隣に来てしゃがんだカから、びっくりしたみたい。

「わっ///何?どうしたの?」

「あ...いや、教科書かな...曲がっちゃうな、と思って...」

拾い上げた本を直して、翔に手渡し、

「無理しないでね..ちょっと顔色悪いよ?
あんまり寝てないんじゃない?」


そう言いながら、そっと翔の頬に手を伸ばすと、
その手を翔がぎゅっと握った。

「雅紀...こっち来て...」

腕を引き寄せられ、翔はそのまま俺に抱きついてきた。


胸のあたりに顔を埋めて、目を閉じる翔...
疲れてるんだな...


俺は愛しいその塊を、何度も優しく撫でた。

手伝ってやりたいけど、
俺の手に負える様な代物でもないし。

邪魔になるだけだし...


しばらくそのまま俺たちは抱き合っていた。


すると、急に、

「雅紀...抱きたい...いい??」

そう言いながら俺のこと見上げる翔...


「えっ?でも...いいの?レポート...」

「いい!!禁欲性活なんか、俺には無理!!
気になって、集中できないもん///

さっさと一回ヤッテ、その後続きをやるから!」


...さっさと、ってさ...
/ 543ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp