第17章 医学の道、その2歩目
電気を消して5分もしないうちに、
同室の二人は高いびきをかき出した。
.........
「...雅紀...寝た?」
「...ふふっ、寝たら、答えられないだろ...」
俺が笑うと、
「しずかちゃんって、誰だよ?」
って。
はあ~?そんなの聞くまでもないだろ?
あの場を凌ぐための出まかせで~...
「里美ちゃんに、告られただろ?」
えっ?分かってたの?
俺が黙っていると、
「あの子さ、最初っから雅紀狙いだったよな~...俺、危ないって思ってたもん!」
へえ~、翔、自分のことは分かんないくせに、人のことには鋭いんだな~...
↑あなたもね//(^^;
「で?...どうするの?」
「どうするって?...どうもしないよ///他に好きな人いるから、無理だって、そう言うしかないだろ?」
「他に好きな人って..だぁれ~?」
...こいつ///酔ってやがる(-_-;)
まあ、いっか~..誰も聞いてないし...
「それは、櫻井翔くんです!!」
「...へへっ...」
へへっってさ...何その笑いは...?
「雅紀...好きだよ❤」
「...うん...」
「うんじゃなくて!!」
もう~///どっちか起きてたらど~すんだよ、ホントに。まあ、でも、仕方ないな...
「翔...」
「んっ??」
「愛してる❤」
「嬉しい!!」
そう言ったかと思うと、翔は、俺の布団に入り込んできて抱きついた。
「ちょっ///ダメだってば///」
「いいじゃん、こうやって寝るだけ...」
「もう~...甘えんぼ...」
「..好き...雅紀...」
胸にしがみ付いた翔は、直ぐに寝息を立て始めた。