第17章 医学の道、その2歩目
気が付くと側に翔が立っていて、
ふらついた、って本人は言ってるけど、
よろけて、俺と里美ちゃんの間に割り込んできた。
「翔...大丈夫かよ?そんな酔って?」
「大丈夫!!トイレ行こうと思って~...」
大丈夫とか言いながら、ふらふらじゃん///
「里美ちゃん、ちょっとこいつトイレに連れてってくるわ!そこらで漏らされても困るしね~」
「やぁだ~...ハイハイ、いってらっしゃい..」
可愛くパーにした手を振って見送ってくれた里美ちゃんを置いて、俺は翔に肩を貸して部屋を出た。
「全くさ、楽しいからって、そんな飲んで..」
すると、翔はさっと俺から離れて、普通に歩いてトイレに向かった。
はぁ~??何だよ、歩けるじゃん...
もう、しょうがない...俺もトイレ済ませてくか...
俺は翔についてトイレに入ろうとしたら、入り口で急に翔が立ち止まるから、頭に顔がぶつかってしまった。
「痛って~...何で止まるんだよ..」
すると翔が、怖い顔して振り返り、
「雅紀!里美ちゃんと何話してたの~??」
と、そう言った。
「はあ~?」
「里美ちゃん!!いい雰囲気だったよね~?」
「俺がいないからって、イチャイチャしてさ~..」
「イチャイチャなんかしてな..」
「してましたぁ~///('ε'*)」
.........翔...やきもち??
......可愛い..可愛すぎる///
そんな唇尖らせちゃってさ( *´艸`)
俺は翔のその顔に、さっきまで岡田くんにべたべた触らせていたイライラを、すっかり忘れていた。
「翔、可愛すぎ❤❤」
思わず抱きしめると、
「そんなことしても、誤魔化されないからな~」
と、腕の中で、愛しい人は暴れて見せた。