第17章 医学の道、その2歩目
「ホントはね...みんなに言っときたい..
雅紀は俺んだから、誰も近づくな...って...
こんなことさ、かっこ悪いから言いたくなかったんだけど、雅紀が女の子と仲良くしてるの見るんだって嫌なんだよ〜?」
翔...../////
耳元で、そっと打ち明けてくれた翔の本音は、そっくりそのまま俺の気持ち...
つまんないことでやきもち妬いてるの、
器の小さい男だって思われたくなくて、
だから、平気な顔してたけどさ。
でも、翔も同じこと考えてたなんて。
翔に比べれば、俺なんか全然心配することもないのに、なのに、翔はやきもち妬いてたとか言うんだ...
なんかさ...
幸せだな、俺...
「雅紀...」
気が付けば、翔の顔が直ぐ近くにあって、
...キスするんだって、そう思った。
翔の唇が落ちる直前、俺はそっと目を閉じた。
凍てつくような寒さの中で、そこだけがほんのりと温かくて...
俺は翔の背中を思いっきり抱き締めた。
俺たちは満天の星空の下で、暫く恋人同士の時間を楽しんだ。
「そろそろ帰らないと...みんなが変に思うかな~?」
「大丈夫だよ!俺ら二人いなくたって、誰も何にも思わないって..」
...翔はそう言って笑ったけど、
分かってないよな~(^^;
翔のこと狙ってるやつはいっぱいいるんだよ!
少しでも一緒に時間を過ごしたいから、探してるに決まってるじゃん///
まあ、そんなちょっと疎いところも、可愛いいんだけどね...
名残惜しいけど、身体もすっかり冷えちゃったし、
俺たちはペンションに帰ることにした。
その時//////
「あっ!流れ星///」
「えっ??嘘、どこどこ??」
悔しがる俺に、翔は、
「うっそ~♪」と笑った。
「何だよ~///もう!!」
じゃれながら、俺たちは元来た山道を帰った。