第16章 医学の道も一歩から
【 雅紀side 】
今回の実習も終盤になり、
疲れる中にも達成感とか、充足感とか、
とにかく、実りの多い実習となりそうだった。
そんなある日。
外科のオペに入ることになり、朝からまあまあ、緊張してた。
「雅紀?今日だっけ?オペ室の実習..」
「....うん...」
翔は、コーヒーを飲みながら新聞を読んでる。
「幸か不幸か、日によっては全く緊急オペが入らないから、予定にあった虫垂炎だけとかで終わるんでしょ〜?」
...翔は、他人事っぽく言って、余裕だけど。なんかさ、ちょっとムカつく...(-_-#)
「俺、上手く出来るかなぁ〜...」
「大丈夫だよ♪雅紀なら、きっと上手くやれるよ!...おまじない..してあげる..」
そう言いながら立ち上がった翔は、
俺にチュッと、可愛い音を立ててキスをした。
........頑張れそう❤かも...
↑朝からよくやるよね〜...(-_-)
↑バカップルですから///ソーデシタ..
こうして。オペ室の実習は始まり、
現場の看護師に話を聞いていると、
早速緊急オペの連絡が...
20代虫垂炎の男性。
要は『盲腸』ただ腹膜炎を起こしてかけているので、緊急オペになったらしい。
オペ前の準備を手伝うことになり、
一部剃毛をすることになった。
看護師が手術用の下着を下ろそうとすると、
「あの...恥ずかしいから、その男の看護師さんに、やって貰いたいんだけどぉ...」
.....あっ、俺か///
「そうですか、じゃあ、相葉くんやってみる?」
指導の看護師にそう言われて、
俺は勿論引き受けた。
いい経験になるし、何より、
男性の言っていることも分かるから。