第16章 医学の道も一歩から
「お先に~!雅紀も入っちゃえば~?」
リビングに行くと、雅紀は丁度洗濯物を畳み終えたところだった。
「ありがと。俺がやったのに~」
そう言うと雅紀は、
「いいんだ。何もしてないと落ち着かないし..」
じゃあ、行ってくる、と雅紀は風呂に消えた。
.........雅紀ったら...
落ち着かないとか、言っちゃうし( *´艸`)
雅紀が出て来るまで、買ってきた本を読んで待ってるつもりだったけど、
......何だよ(^^;
何だか俺までソワソワする..
雅紀の緊張が伝染したみたいに。
活字がちっとも頭に入ってこなくて...
それは多分、
頭に回るべき血液が、どうしても他に集まりたがってるからで。
そんな自分が可笑しかった。
これじゃ、初めて彼女の家に来た、高校生と変わんないよ、ホントに....
「..お待たせぇ〜..」
そこへタイミング良く、雅紀が出てきた。
.....お待たせってさ...(-_-)
何か俺、すげー待ちわびてた人みたいじゃん///←いや、実際、そうだから..
.....よし!こうなったら、
直球、ストレートに行くぞ////
そう決めて、気合いを入れ直した俺は、
冷蔵庫からペットボトルを出して、水を飲んでいる雅紀の男らしい喉仏を見ながら言った。
「じゃあ、行こうか..」
黙って俺を見つめる雅紀に、手を差し出した。
ゴクリッ////
....あっ、鳴ったのは俺の喉か//(・_・)
俺たちは手を繋いで寝室に。
こういう時ってさ、
何でか、抱こうって方が、先を歩くのな〜♪
もうお互いに気持ち入ってるって、
そういうことなんだろうけど。
俺は、そんな自分たちにちょっと笑った。