第16章 医学の道も一歩から
【 雅紀side 】
手を繋いだだまま、ふたりでベッドに登った。
そんで、そのまま座って見つめ合う....
....翔....何か言ってよ//緊張するよ〜..
見つめ合うのに耐えられなくなって、
目を反らそうとしたその瞬間、翔が言った。
「雅紀...おいでよ..」
その大きな目は、熱っぽく潤んでいて、間接照明を映して、必要以上にキラキラしてた。
...その目...反則だよ...(*‘∀‘)
俺が、覚悟を決めて彼との距離を一歩詰めると、
翔が俺の腕を引き寄せて抱き締めた。
.........なんだこれ???
何で俺、こんなにドキドキしてんだよ??
翔に抱き締められてその腕の中、
緊張でぎゅうっと目を閉じた俺に、
「雅紀...こっち向いて...」
翔が耳元で囁く。
......
ゆっくりと顔を上げると、翔が優しく微笑んでいて。
あああっ///なんてカッコいいんだよ///
その魅惑的な唇が近付いてきて、触れる...
と思ったその時、
「緊張しすぎ🎵」って、翔が...
「だって、しょうがないじゃん///もう」
「可愛い、雅紀❤食べていい??」
「.........どうぞ..」
じゃあ、遠慮なく...なんて、余裕の顔して、翔が唇を落としてきた。
何なの??マジで...
いつもと違う、男前の彼は、余裕かまして俺を抱こうとしてる...
......俺が、唇を薄く開くと、
当たり前のように翔の舌が入り込んできて、俺のを絡め取る。
その瞬間、頭の芯が痺れたようになって、もう何も考えられなくなったんだ。
......翔が欲しい..
...翔に抱かれたい..
そればっかりが頭の中で、
ぐるぐる回っていた。