第3章 変わっていくということ ~僕は、ぼくなのに~
「カズくん......」
困った顔した僕に、カズくんは笑って言った。
和也「...そんな難しいことじゃないの!
翔くんも、そのうちに分かるからさ!
...もう、帰ろう~」
カズくんは、僕の手を握って走り出した。
.........
家に帰ってから、僕は、
カズくんが言ったことを思い出していた。
一緒にいたい人...
僕は...
僕が一緒にいたい人は......
...やっぱり、ママかなぁ~(´・ω・`)
カズくんも、智くんも、雅紀くんも、
みんなは、ママじゃないのかなぁ...?
それに、何でみんな、
僕のこと、好きって言うんだろう?
........
僕は、サッカーにますます夢中になり、
ママとの約束だから、
学校の勉強も一生懸命頑張った。
僕の方がレギュラーになったのが早くて、
潤くんはそれから、1ヶ月くらい後に
同じCチームだけど、
レギュラーになった。
その日も、練習に行くから、
潤くんと帰る約束をしていた。
いつも通りに練習に行って、
並んでシューズの紐を結んでいるとき、
「潤くん、これからは一緒に試合に出れるね!
たくさん練習して、いっぱい勝とうね!」
そう潤くんに言った。
すると潤くんは、
潤「翔くん...僕ね、レギュラーになったら、
翔くんに言おうと思っていたことがあって...」
そこまで言って、俯いた潤くんに、
僕が『んっ??』って顔をすると、
潤くんは、1回深呼吸してから、
僕の方をまっすぐに見て、
潤「翔くん、大好き!誰よりも...世界で一番、
翔くんのことが好き!!」
「......」
潤「はぁ~///やっと言えたぁ~(≧▽≦)
...あっ、翔くんは気にしなくていいから。
伝えておきたかっただけだからさ♪
さあ、練習しよ!!」
そう言って、潤くんは走って行ってしまった。
......また、好き、って...