第15章 You’re my sunshine
「翔...出してあげよっか?」
「えっ???」
「シー///」
雅紀は口に指を当ててから、椅子から下り、床にしゃがみ込んで、ジーパンのファスナーに手を掛けた。
...あの、雅紀、星空は...?
下げられたファスナーから雅紀が俺のを取り出す、その寸前。俺の理性が待ったをかけた。
「雅紀...お願いだよ...ここじゃ///」
「誰も見てないから...」
雅紀は尚も目的を果たそうとする...けど。
俺は雅紀の手をぎゅうっと握って訴えた。
「雅紀。ホントにダメ...声出ちゃったら困るし///
お願い...今は...ヤメテ..」
涙ながらの俺の懇願に、雅紀はふっと笑って手を止めた。
「分かったよ...泣くなよ...」
元通りにしてくれ、
...まあ、やっぱりジーンズがキツいけど、
そっと俺のことを抱き寄せてくれた雅紀は、
「ごめんね...」
と、小さく言った。
俺は雅紀にしがみ付いて、
「...謝んなくていいんだ...ホントは、
シテ欲しかったんだから...」
暗いから分かんないけど、俺きっと耳まで真っ赤だ。
その後、俺は雅紀の肩に凭れて星空を眺めた。
雅紀が、俺の髪をずっと優しく撫でていてくれた。
星どころじゃないよ、ホントに.....
それから、俺たちは恋人繋ぎで指を絡め合ったまま、180度の視界いっぱいに繰り広げられる、息を飲むような天体ショーを堪能した。
正直さ、
頭の中は、雅紀がくれた、...まあ、未遂に終わってけど、そのことでいっぱいだった。
雅紀に触れている部分が、
妙に熱くて、お姉さんの説明は、ほとんど頭の中に入って来なかった。
......早く、
雅紀にもっと触れて欲しい...
そればっかり、考えてた。