第15章 You’re my sunshine
暫くして、先輩と分かれたのか、
翔が俺の隣に来た。
「雅紀...ごめんね..あの人強引なんだよな~」
「いいよ、別に...もういいの?」
「うん...」
「......」
翔の顔を見ない俺に、
「雅紀、なんで幼馴染なんて言ったの?」
「...だってさ、ホントのことじゃん」
「雅紀」
「な~にぃ~?」
「......雅紀、こっち見ろよ!」
翔がちょっと強い口調で言ったから、
近くにいた女性が、訝し気に俺たちに視線を送った。
これ以上は、ここじゃ...
そう思った翔は、
「後で、話があるから///」って。
やっぱり少し怒った顔してそう言った。
翔の欲しい本も見つかって、
俺たちは本屋を出て、目的のパンケーキ屋に向かって歩いた。
俺は、他愛もない話をするんだけど、
翔はまだ不機嫌なまま、適当に相槌を打つだけで、俺たちの間には、気まずい空気が流れたいた。
目的の店はすぐに見つかった。
なぜなら、女の子たちが行列を作っていたからだ。
俺は尻込みした。
...あそこに並ぶのかよ...しかも男二人...
逡巡している俺をしり目に、
翔はさっさと列の最後尾に着いた。
俺も仕方なくその横に並んだ。
すると...
前の方にいた女子のたち4人組が、
俺たちの方をちらちら見て、ひそひそ始めた。
『男同士で、変なの~』
っていう感じじゃなくって...いつものやつだ...
『みてみて~、あの人カッコいい!!』って、
...そう言うの。
もちろん、翔にだよ...
そこにただいるだけで、翔は人を振り返らせるほど、綺麗でカッコよかったんだ...
...でもダメだよ~//これ、俺んだし///
......あ、そんな自慢してる雰囲気じゃなかった...