第3章 変わっていくということ ~僕は、ぼくなのに~
ある日のこと。
僕は当番で、花壇の水やりに行くことに。
2組のカズくんも当番みたいだから、
一緒に行くことにした。
和也「翔くん、サッカーしてるんだって?」
「うん、そうだよ!楽しいよ~カズくんも、
一緒にやらない?」
和也「うん...僕はいいや...
お家でゲームしてる方が、
僕には楽しいもん..」
カズくんはゲームが大好きになってて、
お家にはゲーム機が何台かあるって、
潤くんが言ってた。
和也「今度さ、翔くんも、ゲームしにおいでよ♪
対戦型のなら、直ぐにできるから...」
「うん!そうだね~。今度行く!
ぼくんちパパがダメっていうから、
ゲームはないんだもん(´・ω・)」
和也「ホントに来てね!」
そのとき、僕の持っていたジョーロが、
花壇にあった花の鉢に当たり、
鉢が下に落ちてしまった。
『あっ//////』
鉢はもちろん割れてしまった。
「どうしよう...」
和也「......」
「先生に叱られるかな~...( ;∀;)」
すると、カズくんは僕に向かって、
和也「僕がやった、って言うよ!
僕なら、そういうの慣れてるから...
叱られても、平気だし...」
「ダメだよ...そんなの...
僕がやったのに...」
するとカズくんは僕の手を握って、
和也「大丈夫♪僕がそっちに水くれてたら、
僕がやってたことだもん。気にすんなって!」
「...カズくん...」
そこにカズくんの担任の先生が来た。
先生「水やり、ご苦労様~終わりそう?」
すると、カズくんが、
和也「先生!僕、お花の鉢、間違えて
割っちゃったの...ごめんなさい...」
......カズくん...