第13章 一緒に暮らそう
【 翔side 】
雅紀が俺の家に引っ越してきた。
都内に実家があるのに、マンションで一人暮らしをしたいって言う俺に、最初は物騒だからと反対していた両親も、雅紀とシェアするっていうのを条件に許してくれた。
それでも心配なのか、
警備のしっかりしたマンションを探してきた。
「雅紀くんとそれぞれの部屋があった方がいいでしょ?」
と、母親は、何部屋もあるマンションに決めてきた。
まあ、俺としては、雅紀と一緒に居られるなら、
どんな所でもよかったんだけどね...(^^♪
かずたちの手伝いもあり、雅紀の荷物はあっという間にそれぞれの場所に納まった。
丁度そこへ、頼んでおいた寿司が来た。
「お~!寿司だ!やったぁ~」
「引っ越し蕎麦って思ったけど、寿司の方がいいでしょ~?たくさん食べてよ!いっぱい頼んだから...」
「翔、はい、お茶入れたよ」
「潤...アナゴ食べ過ぎだよ~」
「かず、はい玉子どうぞ...」
「雅紀、醬油とって!」
「智、カニの殻はここに入れて..」
みんなで食べる夕飯って、こんなに美味しいんだな~
今まで、雅紀は時々来ていたけど、
こうやって大勢でここで騒いだことなんかなくて。
俺は嬉しくなった...
「何だか、楽しいね~♪みんな、しょっちゅう来てよ」
「俺は来たいけど、雅紀はいいの~?」
かずが意味ありげに雅紀のこと覗き込んだ。
「なっ、なんでだよ...いいに決まってるだろ~」
「そう...じゃあ、俺、毎日来ようっと。
翔、俺、夕飯作ってやるよ♪」
「え~///毎日..??」
「毎日は迷惑でしょ?せかっくの二人っきりの甘い生活なんだから...」
智に冷やかされて、雅紀は真っ赤になってた。