第13章 一緒に暮らそう
「雅紀、いらっしゃい...いらっしゃいは変かな~これからは、ここが雅紀の家なんだし...お帰り、かな?」
3人が向こうでにぎやかにしてるのを聞きながら、
翔が俺を真っすぐに見ながらそう言った。
......何だかさ、テレる(≧▽≦)
「おっ、お世話になります...」
思わず畏まった挨拶をする俺に、自分もお世話になるんだから、お互い様でしょ?って、翔は笑った。
...そんな翔に...俺はやっぱり、ドキドキする。
一緒に暮らすってことは、毎日こんな顔を見て過ごすってことで...もう、俺、心臓が持つかどうか...
「ちょっと~!そこ!二人でイチャイチャしてないで!こっち来て指示だしてよ~」
「そうだよ~雅紀...このエロ本どこに隠すの~?」
「え―――っ??そんな///そんな本、ないでしょ?捨ててきたってば///」
↑あったんだ...やっぱり...
翔のマンションで、俺たち5人は、賑やかにワイワイ騒ぎながら、片付けをした。
......それは何だか、昔に戻ったみたいで、俺はちょっと嬉しくて...そんで、ちょっとウルウルした...
「あれ―??雅紀、泣いてるの?」
かずに言われて、俺は慌てて涙を拭った。
「そりゃ、感極まるよなぁ〜やっと、新婚生活まで漕ぎ着けたんだから...なあ♪」
「しっ、新婚生活じゃ..」
潤に冷やかされて、俺は真っ赤になった。
「みんなぁ、コーヒー入れたから、一休みしようよ〜...」
俺たちは、翔特製のコーヒーで、一息いれた。
これからここで始まる、新しい生活。
いつも隣に、この人が居るなんて。
やっぱりまだ、実感ないよ...
俺は、智たちと話ながら楽しそうに笑う、翔の横顔を見ながら、そう思っていた。