第13章 一緒に暮らそう
「よ~し!段ボール、ここに入れよう!」
3人は、妙に張り切っててきぱきと作業を進める。何だか、自分の引っ越ししてるみたいだよ...
「あれ??雅紀、布団とか、ないの?」
「ホントだ!ベッドもないし...」
「えっ??あっ...いや、それは...」
「あ――――っ///こっちに超でっかいベッドがある!」
俺が狼狽えてる間に、智がベッドルームを開けた。
「ちょ、ちょっと~///そっちはダメだよ!!」
なんかさ、愛の巣の一番生々しいとこ、見られたみたいで、俺は真っ赤になった。
そこへ、翔が帰ってきた。
「おー!ありがとね。3人とも...忙しいのに、ごめんね~...」
...こんな大きなベッドで、イケナイ事してるなんて、想像できないくらいのさわやかな笑顔で、この部屋の主が、登場した。
...翔...間が悪いよ...(-_-)
「初めて来たけど、すんげぇマンションだね」
素直な感想を述べる智に、翔は、
「そうだね~...みんなここには来たことなかったね...今度から、いつでも遊びに来てよ!」
と誘った。するとかずが、
「いやほら...こんなベッド見せられたら、
来にくい、って言うか...ねぇ~(^^;」
「ベッド~?ベッドがどうかした?」
普通に爽やかスマイルのまま、動揺もしない彼...
「実家のベッドも、これとおんなじなんた。他のだとなんかさ、寝られなくってね〜♪3人くらいなら寝れるから、泊ってってよ!!」
「「「......」」」
そうだった...翔の家は、他と違うんだった///
俺たち一般ピーポーが、やんややんやする、ちょっとエッチい大きなベッドも、翔にとっては普通なんだ...
冷やかす気も失せたらしい3人は、
「さっ、とっとと、片付けちゃうか~」
と、再び俺の部屋に戻っていった。